能登天然がんどぶりを捌いてみると

先日、能登で獲れる天然がんどぶりを捌きました(さばきました)。「がんどぶり」とは、能登地域で、「ぶり」に成長する前段階のもの(ぶりの若魚)を、このように呼んでいます。「ぶり」は、6~7kg以上のものですが、「がんどぶり」はその前の約2~5kg位のものを指します(所によって、その基準が違っています)。

さて、当日捌いた「がんどぶり」は、下の写真のものです。重さは、約3.8kgです。これは、前日の午前中に、石川県輪島市の曽々木定置網で漁獲された「がんどぶり」です。

ガンドブリ

ガンドブリ

輪島の曽々木定置網は、外海に面しています。外海とは、能登半島の外側に面した海で、内海が能半島の内側に面した海(七尾湾や富山湾など)になります。したがって、外海にある曽々木定置網は、日本海の荒波を直接受ける地域に網があることから、波が高く時化の多い冬場には、網を陸に引き揚げ、網が流されたり、傷まないようにするのだそうです。

捌く手順ですが、表面をさっと海水で洗って、出刃包丁で表面のうろこ(鱗)を、尻尾から頭に包丁を滑らせるようにして取ります。次に、えらを獲り、腹に包丁を入れ、内臓等を取り出します。そして、出てきたのが、下の写真です。

ガンド胃袋

ガンド胃袋

これが内蔵の中の胃袋の部分です。中に何か入っているのがわかるでしょうか。まだ、食べて間がなく漁獲されたので、胃の中で消化されないまま残っているようです。「がんどぶり」の胃の中にいる魚は何でしょうか?それが、下の写真です。

ガンド胃 アジ

ガンド胃 アジ

実は、小あじです。膜で覆われていて少しわかりづらいかもしれません。きれいな形のまま、「がんどぶり」の口をとおって、胃袋の中に納まっています。

いかがでしょうか。普段、ご家庭でなかなかこれだけの大きさの魚を捌く機会がないと思いますが、タイミングが良ければ、このように消化されないままの小魚が胃袋に残っていることがあります。小あじ以外にも、小いわしや小さば、時には、小いかが入っていることもあります。また、機会があればご紹介いたします。

以前に学校の理科の時間に、「食物連鎖」について習ったことを思い出します。この「がんどぶり」も、この後、人間の胃袋の中に入っていきました。

弊社では、多い時に一日、約1トンのガンドブリを、
上記のように原魚から加工・調理しています。

こうして、調理された商品として、
【能登カラ】能登天然ブリ竜田揚げ、があります。
竜田揚_ブリ - コピー

夕食のおかずの一品に、ビールやお酒のおつまみとして、
また、急なお客様へのおもてなしの一品として、いかがでしょうか。
冷凍食品ですので、約1年間の保存が可能です。
冷凍食品-08ブリ竜田揚げ

弊社では、産地工場から、こんな箱に1箱250g入れて、宅急便でお届けします。
ブリ竜田揚_2711 -外箱

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皆様のご利用、心よりお待ち申し上げております。

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